住宅ローンをこの先支払えません。上司に相談したのですが、すすめらたのは…
質問
39歳男性です。
給料、ボーナスの大幅カットで、9年前から払い出した住宅ローンをこの先支払えません。
上司に相談したところ、このままで競売にかけられるより、任意売却の検討を進められました。
メリットはどんなところでしょうか?
答え
任意売却とは
住宅ローンの支払いが滞り、競売へと進む可能性はありますね。
そうなったら、一般の市場価格よりもかなり低価格で売却されてしまいます。
上司の方の言うとおり、任意売却として、債務整理されたほうがよいでしょう。
では、任意売却とは具体的にどういったものかを説明しましょう。
任意売却の取引をするためには、住宅金融支援機構など債権者の合意が必要です。
住宅ローン、事業融資、税金等の支払いが、慢性的にこんなな状態、あるいは、担保不動産競売開始が決まったら、開催期日前日までに債権者との合意に基づき、競売よりも有利な条件で担保不動産を売却を行えるというものです。
任意売却のメリット
次にメリットをあげます。
・市場価格に近い価格で販売できる。
・債権者により多くの返済ができる。
・一般の売却と同じ方法を取るため、近隣には一般の売買としかわからない。
・任意売却後の債務整理も対応してもらえる。
・引越やゴミ処理等の費用も出してもらえる場合がある。
任意売却のデメリット
では、デメリットもあげておきましょう。
・他の債務整理同様、ブラックリストに載る。
しかし、これは任意売却をしたからではなく、住宅ローンの返済が3ヶ月ほど滞った時点で記載されます。
任意売却を成立させるには共有名義人、連帯債務者、連帯保証人、保証人の全員と連絡が取れ、売却の同意がもらえること、対象不動産の住人の協力が得られること、連帯保証人に迷惑が掛からないこと、本人・保証人の本人確認ができること、債権者との関係が良好であることなども重要です。